ドイツ便り Januar 2013

寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

BILD Zeitung

リゾート気分を味わえる店内(MIKADO 寿司&ベトナム料理店)
リゾート気分を味わえる店内(MIKADO 寿司&ベトナム料理店)
1月はドイツで初めて、新聞の取材に参加させていただきました。しかし、時事新聞ではなく、大衆向けの娯楽新聞(BILD Zeitung)のドレスデンの地方欄の記事の取材です。BILDならではと言える企画で、ドレスデン市内のお寿司屋さんを食べ比べると言うものでした。記者、カメラマン、試食係(私)、付き添い(ドイツ人)の4名で回りました。ドイツ語での取材で初日は緊張してあまり自分の意見を話すとができませんでしたが、2日目、3日目となるとカメラマンや記者とも移動中などいろいろなお話ができ楽しませていただきました。そして、改めてドイツ語で意思が伝わる楽しさを実感することができました。新聞は翌週に2日にわたり「Sushi Test」として掲載され、BILDのサイトでも取り上げられました

だいたいこのような盛りつけのところが多いです(MIKADO 寿司&ベトナム料理店)
だいたいこのような盛りつけのところが多いです(MIKADO 寿司&ベトナム料理店)
ドレスデンのお寿司屋さんの中でも、わりと人気のある10軒のレストランを回りました。小さいところを含めると20軒以上のお寿司屋さんがあるそうで、その数にも驚きました。ドイツのお寿司屋さんはたいてい、日本以外のアジア人が経営しています。お寿司をにぎる方ももちろん日本人ではありません。写真のように、たいていアボカドの入ったカリフォルニア巻きがあります。レストランによってはお新香のにぎりもあります。わさびはたいていお寿司と一緒ににぎられていても、更にわさびが付いて来ます。少し日本のお寿司屋さんと異なることはありますが、どのレストランもメニューが豊富で驚きました。店内の装飾は中国風や東南アジア風なのですが、ドイツ人にはそれが日本なのか他の国なのかという判断は難しく、ざっくりと「アジアっぽい」という雰囲気があれば、お寿司を食べるには居心地が良いそうです。
どのお店もなかなか美味しく人気店だけのことはあります。それでもやはり一番美味しいのは、日本料理『小倉』(Hilton Hotel内)でした。こちらはドレスデンで唯一、日本人が経営している日本料理店で、お寿司に限らず、日本の料理が楽しめます。お話を伺ったところ、他とは違い、新鮮な生魚を仕入れることができるそうで、そのせいかお刺身がぷりぷりとした食感で本当に日本でお寿司を食べているようでした。

『小倉』さんのお寿司
『小倉』さんのお寿司

ワーグナー直筆展

ワーグナー直筆展
ワーグナー直筆展
今年は『ワーグナー生誕200年』の年です。ワーグナーはライプツィヒで生まれた作曲家ですが、ドレスデンにも住んでいたことがあるそうです。200年を記念して、ドレスデンの大学(TU Dresden)の図書館で「ワーグナー直筆展」を開催しています。『さまよえるオランダ人』『タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦』などの直筆の楽譜や文書、メモなどが展示されています。展示されているものはそんなに数が多くありませんが、これらの音楽が今もなお人気があり演奏されていると思うと感慨深いものがありました。

Reisemarkt

メッセの様子
メッセの様子

1月18~19日は「Reisemarkt」という旅行に関するメッセがありました。広い会場に数多くの旅行会社、様々な国やドイツのいろいろな地方のブースがありました。会場に訪れた人々は、興味のある旅行プランを見つけるとUrlaubの申し込みができます。また、いろいろな伝統品などを見たり買ったりすることができます。全部見て回りましたが、日本に関する旅行の案内がないのは残念でした。あるブースでは「Hotel Bus」というのが展示されていました。前方は普通の座席ですが、座席上は荷物置き場ではなく、ベッドが付いていました。後方は全部ベッドルームになっていて、中央にはミニキッチンもあります。寝台列車よりベッドは狭いような気がしました。
メッセの様子
メッセの様子
メッセの様子(ドイツのボビンレース)
メッセの様子(ドイツのボビンレース)
三宅 グバレフ 真紀子
香川日独協会会員。ドレスデン日本人女性の会会員。
2011年12月より本格的にドレスデンで生活することになりました。ドイツの家族やその友人、独日協会、日本人の会の方々に支えられながら、ドイツ生活を送っています。