事後報告 イザローンを振り返る5 「老人会に紛れ込む」

Nummer5をお送りいたします。
私は、イザローンで過ごした9ヶ月間、ある老人会の集まりにほぼ毎回参加させてもらいました。2週間に1度のペースで、地域の教区内(同じ教会へ通う人達)で開かれています。きっかけは、私のガストムッター(ホストマザー)がその老人会の世話係として活躍しており、私を連れて行ってくれたのが始まりで、いつの間にか私もその一員のように紛れ込んでいました。初めて訪れた時は、90歳のおばあちゃんのお誕生日を祝う、との事、早速、鶴を何十匹か折り、プレゼントしました。
集会が近づくと、ガストムッター達と一緒に、ケーキを焼いたり、テーブルに飾る花を摘んできて生けたり、クリスマスの時には、クリスマスの飾りを半日かけて作りました。お年を召されていても、みんなケーキを2切れは簡単に食べてしまうので、人数分x2個と計算して、ケーキがいくついるか考えます。
ゲーム、本の読み聞かせ、夏祭り、遠足、体操など、プログラムは様々です。その中で「日本」についても紹介させてもらいました。ちょうど9月だったこと、また、色々な歌を聞かせた結果、ガストムッターが一番気に入った「もみじ」の歌を10日間くらい毎晩練習(特訓)してみんなの前で披露しました。(ちなみに別の老人ホームでは二人で「富士の山」を歌いました。)
この老人会では、参加している方々が生きてきた時代のこと、イザローンのこと、ドイツのことなど、色々なことを教えてもらいました。ありがとうの感謝の気持ちと、長生きしてねという願いをこめて。
長澤 あい