ドイツ便り Januar 2014

1月14、21日そして2月4日とあるKulturtreffでドイツ人とともに日本食を作るコースがありました。昨年はご縁あって2回カレーライスを作ったのをきっかけに今回は3回それぞれ違うメニューで行うことになりました。
※補足:今回のドイツ便りは、どの日もドイツ語での進行と料理に必死で写真がありません
Kultur:カルチャー、文化】 【Treffen:催し、集会など

まず1回目はおにぎり3種(鮭、ツナマヨ、マッシュルームのバター醤油)と豚汁を作りました。豚汁は一度にいろいろな野菜がとれお肉も入っているからボリュームもあり、また体もぽかぽか温まります。火力が弱く時間がかかった以外は、それほど問題なく作れましたが、おにぎりは温かいご飯を手で握るのに皆さん一苦労でした。でも楽しみながらおにぎりを握ってくれてよかったです。

2回目は、白米、肉じゃが、酢の物、お味噌汁の肉じゃが定食を作りました。肉じゃがの成り立ちなどを説明しましたが、醤油と砂糖で似た料理に慣れていないせいか、大量に残ってしまいました。またジャガイモ料理というがいけなかったのか、作っているときも食べているときもみなさん何だか暗くて、残念な感じでした。10数名分の材料を一人でトラムで運ぶのですが、このときは20kg近くの材料を運び、それだけでも大変だったのに、あまりに皆さんのテンションが低くて疲れが何倍にもなりました。

3回目は節分の翌日だったので、巻き寿司とお吸い物にしました。やはり「日本食=寿司」というイメージが強く、お寿司というだけで初めからみなさん前回よりテンションが高く楽しそうでした。
巻き寿司に入れる具は、きゅうり、アボカド、カニかま、スモークサーモン、そして出し巻きたまご。ほどんとは切ったり、袋から出せばOKですが、出し巻きたまごはもちろん自分たちで焼かなくてはなりません。まずはお手本(になったかどうか)を見せ、次に実際に焼いてもらいました。横につきっきりで油を引いたり火の強さを調整したり、巻く時のアドバイスをしたりしましたが、初めてでもすごくきれいに焼くことができました。海苔にご飯をひいて具を乗せ巻くのも、みなさん一苦労。ご飯や具を乗せすぎるとうまく巻けない、と言っても加減がわからず、巻けない人が続出でした。それでもやっぱりお寿司を作るのは楽しいみたいで、前回よりも盛り上がりました。
3回コースの最終日だったこともあり、ドイツ人同士でも打ち解けた感じで和やかな雰囲気で料理ができました。ある参加者は、日本の知人から送られてきたという、八つ橋、かりんとう、さきいかを持ってきてくださり、みんなで試食しました。

コースの前には何度かアジアンショップに足を運び、どんな材料が手に入るのか、予算内で何が作れるのかというのを考えなくてはならないし、ふだん目分量で作っている物もレシピに分量を書かなくてはなりません。
もちろんレシピはドイツ語で書かなくてはなりません。料理にまつわる話を考えたり、バリエーションを説明するために写真を集めたり。。。当日以外にもいろいろと準備することがあり、ドイツ語の勉強にもなりますが、準備は本当に大変です。だからちょっとした反応で喜んだり、落ち込んだりしました。
料理をしている最中に、いろいろなお話ができ、ドイツ人の方々と交流することができ楽しい時間でもありました。こういう機会を頂き感謝しています。とてもよい経験をさせていただきました。

三宅 グバレフ 真紀子
香川日独協会会員。ドレスデン日本人女性の会会員。
2011年12月より本格的にドレスデンで生活することになりました。ドイツの家族やその友人、独日協会、日本人の会の方々に支えられながら、ドイツ生活を送っています。