ドイツ便り März 2014

みなさまこんにちは。今回は会報にも少し紹介させていただきました「オカリナ博物館」について紹介したいと思います。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、私はオカリナ奏者として活動しています。しかし、こちらではなかなか日本と同じスタイルのオカリナを買うことができません。初めはドレスデンにある楽器店をいろいろ巡りましたが、思うようなものがなく、昨年からネットでいろいろと探していました。台湾製のオカリナをアメリカ経由で購入したこともありました。輸入となると税関でストップし引き取りにいくため、手元に届くまで日程がかかります。そして、今年3月上旬にオーストリアから取り寄せました。EU圏内ということでとてもスムーズに家まで届けられました。箱の中には注文したオカリナ以外に、ショップ・博物館の案内パンフレットも入っていました。


早速先方に連絡をし、3月21日にオーストリアまで行ってみることにしました。オーストリアのオーバーカッペルという小さな街です。ドイツの南の街パッサウから1時間程度で着きます。ここからは車で5時間程度(片道)かかりました。店長のヨハンさんが博物館を案内してくれました。この博物館にあるオカリナはハンスさんが個人的に集められたものだそうです。オーストリア、ドイツ、アメリカ、韓国、中国などなど世界各地のオカリナが所狭しと並んでいました。もちろん日本のオカリナも並んでいました。それからカレンさん(店員さんと言えば良いのでしょうか)が、ショップで楽器を手に取って吹いてくれました。私も試奏させていただきました。
正面はこのような感じ。
正面はこのような感じ。

このような感じで国や種類毎にケースにまとめられています。
このような感じで国や種類毎にケースにまとめられています。

こんなにかわいらしいオカリナもありました。
こんなにかわいらしいオカリナもありました。

このおおきなフクロウもオカリナです。下の方に少し見えているカメもオカリナです。
このおおきなフクロウもオカリナです。下の方に少し見えているカメもオカリナです。

こちらはマイセンのオカリナです。
こちらはマイセンのオカリナです。

こちらはアメリカのオカリナ(と言っていたように思います)。
こちらはアメリカのオカリナ(と言っていたように思います)。

窓辺に何気なく置かれている自動車の置物。この自動車もやはりオカリナ。
窓辺に何気なく置かれている自動車の置物。この自動車もやはりオカリナ。

裏に返すと穴がありオカリナということがわかります。
裏に返すと穴がありオカリナということがわかります。


ここにはヨーロッパ式の指使いのオカリナも日本式のオカリナも置いてありました。日本式のは種類はあまりありませんが、それでも私にとってはとても嬉しい情報でした。お二人ともとても親切でした。コーヒーをいただき、おしゃべりをしました。それからカレンさんとオカリナデュオを楽しんでいると近くに住むご家族がやってきて、またみんなでケーキ屋お菓子をいただきながらおしゃべり。そしたらまた別のオカリナをやっている方がやってきて、今度はその方とカレンさんと私でアンサンブルを楽しみました。オカリナ2本にギター、オカリナ3本などいろいろ組み合わせを変えながらそこにいるみんなで音楽を楽しみました。
博物館にあるオカリナ。キーが付いています。また左端のはチューニングのためのキーと思われます。
博物館にあるオカリナ。キーが付いています。また左端のはチューニングのためのキーと思われます。

ショーケースにバスからソプラノまで、そして様々な管のオカリナが並んでいました。日本で主に使われているのは、C管、F管、G管です。
ショーケースにバスからソプラノまで、そして様々な管のオカリナが並んでいました。日本で主に使われているのは、C管、F管、G管です。


夜はリンツに移動しようと思っていたのですが、ハンスさんが近くのホテルを紹介してくださりそのままオーバーカッペルに宿泊することにしました。夕食はハンスさんお手製のスパゲッティとサラダ。昼間とは違うお友達が3名やってきました。みんなで一緒に食卓を囲み、その後はまたオカリナ演奏。深夜まで飲んで演奏しておしゃべりして、飲んで演奏しておしゃべりして、その繰り返しです。本当に楽しい時間を過ごすことができました。こちらに来てからソロでしか活動ができなかったのですが、久しぶりにアンサンブルを楽しむことができました。また初めて会う方々と初めて一緒に演奏する楽しさを味わうことができました。

翌日もまたセッションを楽しみました。私もオカリナのみでなく久しぶりにピアノを弾きました。音楽を好きな方が、オカリナを好きな方が自然に集まり、集まると自然に一緒に演奏する、そんな場でした。何時間いても苦痛に感じることがない暖かで穏やかな空間でした。

オーバーカッペルは小さな街です。街へ来るバスは一日2回ほどだというお話でした。自然が多く空気がとても新鮮でした。そして林業が盛んなのか、木材加工場がたくさんあり、ホテルの窓を開けても木の薫りが漂ってくるほどでした。
オーバーカッペルは小さな街です。街へ来るバスは一日2回ほどだというお話でした。自然が多く空気がとても新鮮でした。そして林業が盛んなのか、木材加工場がたくさんあり、ホテルの窓を開けても木の薫りが漂ってくるほどでした。


その翌日のお昼には後ろ髪を引かれる思いでショップを後にしました。そしてハスラーという街の電気仕掛けの楽器博物館に行きました。 ガイド付きで見て回ります。実際に楽器を作動させてくださり、かつてカフェやレストランに置かれてお客様を楽しませていた楽器が息を吹き返すようでした。
その翌日のお昼には後ろ髪を引かれる思いでショップを後にしました。そしてハスラーという街の電気仕掛けの楽器博物館に行きました。
ガイド付きで見て回ります。実際に楽器を作動させてくださり、かつてカフェやレストランに置かれてお客様を楽しませていた楽器が息を吹き返すようでした。

一つの楽器だけでなく、このようにたくさんの楽器がセットになっていて、迫力ある演奏を楽しむことができます。
一つの楽器だけでなく、このようにたくさんの楽器がセットになっていて、迫力ある演奏を楽しむことができます。

 いろいろな仕掛けがありました。
いろいろな仕掛けがありました。


帰り道、パッサウを少し観光しました。
帰り道、パッサウを少し観光しました。

教会がたくさんありましたが、そのうちの一つに入ってみました。
教会がたくさんありましたが、そのうちの一つに入ってみました。

白い壁に黒の祭壇が印象的でした。礼拝が始まる前だったのでたくさんの人が集まってきました。この地域はとても信仰心が強いようでした。
白い壁に黒の祭壇が印象的でした。礼拝が始まる前だったのでたくさんの人が集まってきました。この地域はとても信仰心が強いようでした。

パッサウにはドナウ川が流れていて周遊も楽しめます。
パッサウにはドナウ川が流れていて周遊も楽しめます。
三宅 グバレフ 真紀子
香川日独協会会員。ドレスデン日本人女性の会会員。
2011年12月より本格的にドレスデンで生活することになりました。ドイツの家族やその友人、独日協会、日本人の会の方々に支えられながら、ドイツ生活を送っています。