ドイツ便り Juli 2015

みなさまご無沙汰しております。すっかり秋になってしまいましたが、ドイツ便り7月分を送りますので、ご覧になっていただけると嬉しいです。

11752440_891569870922352_4115555861046733995_nこの夏ドレスデンは真夏日が続き、時には38℃という猛暑日までありました。ご存知の方も多いと思いますが、大型ショッピングモールや病院などの施設は空調管理が行き届いていますが、一般家庭にはクーラーはありません。どうやって外気を部屋に入れないか、いかに部屋を暖めないかの工夫が必要です。
天気予報を見て暑くなる前日は夜から窓や外付けのシャッターも閉め、日光を部屋に入れない工夫が必要でした。ドイツの建物は一度暖まると、なかなか冷えないのです。シャッターを閉めると部屋は真っ暗。しかし灯りを付けるとまたそれで暑くなってしまう。シャッターの木漏れ日と間接照明を薄暗く点けて、日中を薄暗い部屋で過ごし、夜23時頃涼しくなると窓を全開にして換気をしましした。ドイツの夏は朝3時過ぎには明るくなってしまうので、就寝前にはまた窓とシャッターを閉めると言う生活が1週間余り続きました。夏なのに薄暗い部屋で過ごす、なんだか味気ない感じもします。
暑い日に困るのが、市内の公共の乗り物での移動です。他の街はわかりませんが、ドレスデンのバスや路面電車にはクーラーがありません。窓は上の方がほんの少し開くだけでほとんど風も入ってきません。30分も乗っていようものなら、ムンムンとした熱気で蒸されてのぼせてしまいます。保冷剤や凍らせた水(ペットボトル)をタオルで巻いて持って出かけ、時おりそれで顔や首を冷やしたり水分補給しながら移動しました。長時間の外出になると行きは良くても、帰りには保冷剤もペットボトルのお水ももう冷たくはありません。しかもドイツの夏は夜遅くまで明るく、17時頃が最高気温だったりするわけで、帰り道は暑さとの戦いでした。


この夏はどういうわけか頻繁に日本の食べ物が食べたくなりました。ベルリン、デュッセルドルフ、フランクフルト、ミュンヘンなどの大きな街で日本人が多い所に比べると、ここではあまり手軽には日本食は手に入りませんし、日本食が食べられるレストランもあまりありません。それでも10年前に比べるとだいぶよくなっているようですが、食べたいものは作るほかありません。
この夏初めて挑戦したのが、海苔の佃煮です。海苔は売っているのですが、一度開封して使い切れなかった巻き寿司用の海苔などは湿気てしまいます。その湿気た海苔をリメイクして海苔の佃煮にしました。数年ぶりに食べる海苔の佃煮にほっこりしました。
海苔の佃煮
海苔の佃煮

次に食べたくなったのはお好み焼きです。暑い日が続いたからでしょうか?お好み焼きにビール!のような夏祭りの露店の雰囲気が懐かしくなりました。母から届いた荷物に「お好み焼き粉」と「青のり」が入っていたので、さっそくお好み焼きを作りました。薄切り肉はなかなか手に入らないので、冷凍の海老をつかってエビ玉にしました。お好み焼きソースはドレスデンでも購入可能です。残念ながらビールは飲まなかったのですが、日本からのお好み焼き粉には山芋も混ざっていて、小麦粉で作るよりも数倍美味しく感じられました。

お好み焼き
お好み焼き

今年の5月に急遽、日本に本帰国することが決まった方から、帰国までに食べきれないからと冷凍のイカを頂きました。こちらはオランダからの取り寄せになります。なかなか自分では買えないのですが、このありがたい頂き物を使って「イカと大根の煮物」と「イカの炊き込み御飯」を作りました。海藻やミネラル分が不足しがちなドイツでの生活、だし昆布も小さく切って一緒に炊き込んでそのまま食べミネラル分の補給に役立てます。最近はドイツ食より日本食の方が気に入っている主人(ドイツ人)にも喜んでもらえました。

「イカと大根の煮物」と「イカの炊き込み御飯」
「イカと大根の煮物」と「イカの炊き込み御飯」

そして、暑い日が続くと冷たいものが食べたくなります。寒天を使って豆乳寒天を作りました。日本から届いた羊羹と友人から頂いたきな粉も使って、和スイーツでティータイム。久しぶりにお抹茶を点ててゆったりとした、そして贅沢な午後を楽しみました。

豆乳寒天
豆乳寒天

このように日本の食べ物が食べられるのも、母や友人たちのおかげです。本当に感謝です。


7月は嬉しいことに引越先が決まりました。
ドレスデン市内での引越ですが、引越先を探し始めて1年半くらいかかりました。人口増加により住居不足で、なかなかよい条件での部屋を見つけることができませんでした。それにこの数年でドレスデンの賃貸料はかなり上がり、なかなか手頃な物件も見つかりません。また「ピアノを弾く」ということで、よいと思う物件でも断られてしまうことが度々。昨年は、業者が下見の日にドタキャンすることもあり(それも2度も)、なかなかうまく進まない新居探しでした。それが、この7月に見つけた物件は、あっという間に審査も通り無事引っ越せることになりました。街の中心部からは路面電車で10分もかかりません。しかも最寄り駅は徒歩1分以内で、路面電車も3本通っています。スーパーやドラッグストアも数分で行けるとても便利な場所です。大通りが近いので騒音が心配になりましたが、窓を閉めるとそれほど気にもならず、たまたま全ての窓から緑が見えるよい環境でした。
ようやくアパート探しから解放されます。
窓から緑が見えるよい環境
窓から緑が見えるよい環境
グバレフ-三宅 真紀子
香川日独協会会員。ドレスデン椿の会会員。
2011年12月より本格的にドレスデンで生活することになりました。ドイツの家族やその友人、独日協会、日本人の会の方々に支えられながら、ドイツ生活を送っています。