Fastnachtを祝う会 2017

2017年2月26日(日)にJRホテルクレメント高松にて「Fastnacht(ファスナハト)を祝う会」を開催致しました。年1度の香川日独協会 若者の会による企画で、当日はドイツ人4名を含めた55名の方々にお越し頂き、盛大で楽しい会を開催することができました。

「Fastnacht (ファスナハト)」、「Fasching(ファッシング)」、「Karneval(カーニバル)」は、主にデュッセルドルフ、ケルン、マインツなどのラインラント地方や南ドイツのアレマン地方の風習で「5つ目の季節」と呼ばれてます。ドイツ古来ではイースターまでの46日間の断食期間が定められその直前の1週間が食べ納めのお祭りとしたそうです。現在は愉快な仮装をした大規模なパレード、伝統的な民族衣装や仮面をつけたパレードなどを楽しむイベントです。

まず初めに、若者の会のメンバーで南西ドイツ アレマン地方の木製の伝統的なマスク(仮面)で仮装するカーニバルを参考に、ドイツの陽気なFastnachtの音楽と共に木製風のマスクをつけた若者の会メンバーがパレード形式で入場し、会場を盛り上げました。全ての参加者の方々にもカーニバルの雰囲気を体験頂くために、マスクをつける簡単な仮装もして頂きました。

ブレーメン出身のマリウスさんによるFastnachtについての興味深いプレゼンテーション後、ホテルのコース料理とともに用意頂きましたドイツの様々なワインを飲みながら食事と歓談を楽しみました。

会の終盤には女性会員によるネクタイカットも致しました。ラインラント地方のFastnachtは初日が「Weiberfastnacht(ヴァイバーファスナハト)女性のカーニバル」です。女性が市庁舎など権力の中枢への乗込み、男性の権力の象徴でもあるネクタイを切り、お詫びにキスを贈るというイベントで、当日は会社でも上司が部下の女性にネクタイをカットされるそうです。多田野会長をはじめ香川日独協会の男性会員10名以上にネクタイをつけて頂き再現しました。ネクタイカット後はお互いハグするなど、ネクタイを切る方、切られる方共に楽しむことができました。

お土産には、三木町のGrüß Gottさんの「Mohnkuchen(モーンクーヘン)と「Linzer Tortchen(リンツァートルテヒェン)」とドイツビールを準備致しました。Mohnkuchenはドイツでパンやケーキで多用されている「Mohn(黒けしの実)」を使ったケーキです。リンツァートルテは、オーストリアのリンツ発祥のケーキで世界最古のケーキレシピも残っているとも言われている、古い歴史のあるケーキです。今回はたっぷりの自家製木苺ジャムと、シナモンの効いたナッツ生地の組合わせのしっとりタイプのレシピを採用して頂き、とてもおいしく頂きました!

香川日独協会 若者の会
太田 貴士・森山 雅子