レセプション2011年5月15日

香川県国際交流協会理事長 多田野榮氏(協会顧問)による乾杯でレセプションは開幕です。ドイツワインはラインヘッセンのゼクト、バーデンとモーゼルの白2種、ファルツの赤が用意され、ドイツ料理も趣向を凝らしたメニューで大変好評でした。料理のドイツ語訳は、会員の綾井泰徳さんが担当され、ご本人からのドイツ語による解説も披露されました。

最後は、全員でドイツ国歌を合唱し、西原副会長の感慨深い閉会の挨拶で、記念すべき一夜は感動のうちに終宴を迎えました。

また、懇親会のあいだ、若者の会の多木真由美さんが、仙台日独協会にお送りする東日本大震災の義援金箱を持ちテーブルを回られ、皆さまには多くのご寄付をただきましたことを心より御礼申しあげます。

(中尾友紀 記)

創立20周年記念式典2011年5月15日

会長挨拶

会場をシエロに移して創立20周年記念式典が開催されました。来賓として、大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事アレクサンダーオルブリッヒ博士、浜田恵造香川県知事、大西秀人高松市長、磯崎仁彦参院議員、多田野榮香川県国際交流協会会長、三谷香川EU教会会長、和田大阪日独協会事務局長、桝田神戸日独協会会長代行をお迎えし、皆様から心のこもった祝辞をいただきました。

式典の後半はソプラノの笹川千里さん、ピアニストの池田友紀さんをお迎えして、祝典演奏が披露されました。お二人は富田珠里会員のご紹介によりました。近藤昌紀会員による曲の背景や演奏者の紹介ののち、シューベルトの歌曲を中心にアンコールも含めて6曲ご披露いただきました。大変素晴らしい演奏に拍手喝采でした。

(中尾友紀 記)

日独交流150周年記念講演会開催2011年5月15日

アレクサンダー・オルブリッヒ博士
  • 演題 『日独交流150周年』
  • 講師 ドイツ連邦共和国総領事館

    総領事 アレクサンダー・オルブリッヒ 博士
    通訳 総領事館翻訳官 赤松恒樹

香川日独協会総会に引き続き、午後4時45分より、ドイツ連邦共和国大阪・神戸総領事館総領事のアレクサンダー・オルブリッヒ博士による講演会「日独交流150年」が開催されました。総領事の経歴紹介の後、冒頭は日本語で、その後総領事館の赤松翻訳官の通訳を交え、講演が行われました。1860年秋、オイレンブルク伯爵の率いるプロイセンの東方アジア遠征隊が江戸沖に来航し、翌1861年に江戸幕府と修好通商条約を結び、日独の交流が始まったこと、明治に入って日本はドイツの法律、科学、医学、教育などを学びながら近代化を進めたこと、その後も互いに友好を深めながら交流を進めてきたこと等が紹介され、今後も政治、経済、学術研究、科学、文化など様々な面で共通の課題があり、重要なパートナーとして交流を進めて行く必要があることが示されました。

(西原浩 記)

定例総会開催2011年5月15日

平成23年5月15日(日),香川日独協会総会が、全日空ホテルクレメント高松にて開催されました。今年は昨年よりもさらに多くの76の会員の出席があり、盛大なものになりました。
司会進行は向井攻一副会長で、会員のご協力を得て、意義ある総会となりました。
武部会長から、開会の挨拶の中で、今年は日独修好150年、当協会の設立20周年という大きな節目の年に当たり、昨年にも増して、多くの行事を執り行っていきたいとの抱負が述べられました。記念事業としてはドイツと江戸の風景展、菩提樹植樹が行われます。

続いて議事に移り、

1号議案 平成22年度事業報告書承認の件
2号議案 平成22年度収支決算書承認の件、監査報告
3号議案 平成23年度事業計画承認の件
4号議案 平成23年度収支予算承認の件
5号議案 役員承認の件

は満場一致で原案通り承認されました。

今年は、役員改選の年に当たっていましたので、先の理事会で決定された、改選人事につき、出席会員の方々に承認を求めたところ、満場一致で承認されました。

新役員になられた方々は次の通りです。

  • 会長

    武部裕光

  • 副会長

    西原浩、向井攻一

  • 理事

    中村有無、宮内義憲、三谷裕子、中尾友紀、柳澤良明、
    川井田修、篠原勉、福地美千代、フローリアン ノイマン

  • 顧問

    一井真比古、多田野榮、千葉昭

以上

総領事の坂出紀行2011年5月15日

赤松翻訳官、オルブリッヒ総領事、綾市長
赤松翻訳官、オルブリッヒ総領事、綾市長

新緑が目にまぶしい初夏の候、大阪・神戸総領事館オルブリッヒ総領事が赤松翻訳官と共に来県されました。 本年は日独交流150周年、さらに香川日独協会創立20周年の記念の年にあり、総領事には香川日独協会記念式典、記念講演会にご出席を賜りました。

総領事は日本に留学していた約40年前に香川を訪問されて以来、 公私併せ五度目の来県となりました。正午前に到着された総領事を、坂出市駅近くの美膳でお迎えしました。美膳での昼食は、坂出市市長綾宏様、武部会長、若者の会メンバー4人を交え、和やかな雰囲気ので行われました。 総領事は日本語も大変流暢であり、ドイツ語と日本語の両方でお話いただきました。

昼食後、坂出市を観光しました。まず向かった先は沙弥島にある香川県立東山魁夷せとうち美術館です。ここで6月10日から香川日独協会と香川県が共催で「ドイツと江戸の風景展」を行います。」東山魁夷美術館の東山館長様にご案内いただき、総領事は興味深く絵画をご鑑賞されました。館内を回られた後、瀬戸内海と瀬戸大橋の眺めが美しいラウンジで休憩いたしました。天気も良く、大変穏やかな眺めとともに、東山魁夷の絵画やドイツについて歓談しました。

東山魁夷は日本だけでなく、留学先であったドイツの風景もたくさん描いています。今から67年前に魁夷はドイツを訪れ、 その後のドイツへのスケッチ旅行、展覧会等、日本とドイツの交流にまた(財)日独協会の理事として寄与したことは、香川日独協会のメンバーである私たちにとって親しみを感じるところであります。

美術館を後に、沙弥島の海岸沿いに建てられた柿本人磨呂の歌碑や、瀬戸大橋直下の瀬戸内海の眺めを楽しみ、白峯寺へ向かいました。その昔、讃岐に流された崇徳天皇の御陵を見た後、緑あふれる境内を一周しました。

海から山へと様々な坂出の魅力を堪能し、 総領事様にも新たな香川の一面を知ってもらえたのではないかと思います。

日独両国の交流のみならず、国内における日独協会との相互交流・協力を今後さらに発展させていきたい、そして香川日独協会が皆様とともに大きく成長しますようにと、この記念の年に気持ちを新たにいたしました。総領事と貴重なお時間を過ごすことができ、また日独両国の交流に携わる方々、ドイツを愛する方々と交流できましたことを心より感謝申し上げます。

(多木真由美 記)