ベルリン独日協会会員関係者が「南日本の旅」で来高されました。九州各地をまわったあと、愛媛経由でこんぴら参りをすませ、4月8日夕刻高松に到着され、 約半数の方がホームステイをなさいました。
4月9日にはリーガホテルゼスト高松2Fレストラン「レジアンス」で、日独友好交流会が開催され、金地会員の邦舞やドイツの歌メドレーもあって盛り上が りました。
10日朝までの短い滞在でしたが、ベルリン独日協会会員関係者と親睦を深めました。
Berichte
事後報告 イザローンを振り返る4 「君はやっとドイツ語を話したね」
Nummer4をお送りいたします。
月曜日。小学校の1年B組の教室。朝のあいさつが終わると、週末に何をしたか一人ずつ発表していきます。今までずっとドイツ語が話せず、先生の質問にうなずくだけしていた子が、「Ich habe mit meiner Schwester gespielt.妹と遊んだよ。」と言いました。その時、向かい側の席の子が「Du hast endlich Deutsch gesprochen!! 君はやっとドイツ語を話したね。」と喜んだ光景が今でもしっかり頭の中に焼きついています。それぞれのクラスには、母国がドイツでない子供たちが実にたくさんいます。そのため、子供たちのドイツ語のレベルも様々で、職員室ではこのことに関する話題が中心でもあります。入学前には、母国語のレベルを調べることによって、ドイツ語の上達度を予測するシステムを導入したり、授業中には先生自身が外国語を使って説明したり、取り出し授業によって個人指導をするなど、母国語がドイツ語でない子供達を踏まえての授業対策が色々な形でとられています。家の家族とは母国語、学校ではドイツ語、といった何とも器用に言葉を使いこなす子供達ですが、子供なりに苦労もしているのだろうか、、、校庭で元気に遊んでいる彼らを見て疑問に思うことがしばしばありました。日本語を話せるのが当たり前の日本人の中で学校生活を送ってきた私にとっては驚くほかない光景でした。また、言葉だけではなく、宗教も様々で、給食のときのソーセージも宗教によって違ったものが用意されていました。
小学校という小さな集団ですが、この中で様々な母国語、文化、生活習慣をもつ子供達が共に勉強し、遊び、助け合って生活しています。ここでは「競争」ではなく「共存」ということが大切なのだと思いました。
長澤 あい
ドイツ語同好会ご案内
2006年のドイツ語コースご案内
Die Deutschkurse für das Jahr 2006
香川大学ドイツ語講師 Neumann Florian 先生を囲んで、楽しくドイツ語を学ぶ集まりです。
* 中、上級クラス “ドイツ語同好会”
日 時 : 4月11日(火)~
毎週火曜日 6.15pm~8.00pm
場 所 : 二番町公民館 高松市扇町2丁目8-7
(駐車場あり)
会 費 : 全12回 12,000円
連絡先 : いしこ(香川日独協会会員)
* 中級クラス “ドイツ語中級会話”
場 所 : 二番町公民館 高松市扇町2丁目8-7
(駐車場あり)
会 費 : 全12回 12,000円
参加者募集中
参加したい方はご連絡ください
連絡先 : Neumann Florian(香川大学ドイツ語教師)
事後報告 イザローンを振り返る3 「休み時間は必ず外へ」
Nummer3 をお送りいたします。
私が9ヶ月間お世話になった小学校は、Grundschule Bleichstrasse(ブライッヒシュトラーセ小学校)といいます。1年生から4年生で、合計11クラス、約250名の生徒が通っています。始業は朝8時、1コマ45分の授業で、6時間目まであります。朝、登校してきた子供達はまだ校内には入れません。始業時間の予備ベルが鳴ると、担任の先生が校庭に迎えに来ます。なぜならば、校内は、教室、職員室、トイレ等の出入り口は普段、鍵がかけられており、子供達は自由に出入りが出来ないようになっているからです。
1,2時間目の授業のあとは、10分間の「朝食時間」があります。朝食を家で取ってくる子ももちろんいますが、最終授業がお昼を過ぎる為、小腹をおこす為のものでもあります。スライスしたパンにバターをたっぷり塗って、ハムや野菜をはさんだものや、うさぎのように、生の人参や、ピーマンをかじっている子もいます。朝食時間と、3,4時間目の後は、20分間の休み時間があります。この時、子供達はみんな校庭へ出され、全ての教室の鍵が閉められます。休み時間にお絵かきなどは、雨の日しか出来ないわけです。また、教室に忘れ物をすると、手間がかかります。子供達の監視当番以外の先生達は、「私達もPause(休憩)が必要よ。」と言って、職員室でコーヒータイムをとります。6時間目が終わるのは、13時15分。通常、子供達は下校し、自宅で昼食をとります。
しばらくすると、校内清掃をする大人たちが現れ、隅々まで磨かれます。各クラスに整理整頓係はいますが、掃除の時間はありません。
しばらくは、驚きばかりの学校生活でした。
長澤 あい
事後報告 イザローンを振り返る2 「やっぱりお寿司は人気」
Nummer2をお送りいたします。
私は、生まれて初めて自分で巻き寿司を作ったのは、ヴィースバーデン(1999年~2000年)で留学していた時でした。去年の夏に学生寮でのルームメイト(ロシア人)に再会、彼女は自分の結婚式にお寿司を振舞ったとか、この前2キロのお米を炊いてお寿司を作った等と、笑い話もしました。
ここ、イザローンでもきっと作ることがあるだろうと思い、色々準備していきました。
最近では、町の普通のスーパーで「冷凍寿司」が売られ、また、テレビのドラマの中でも「今日はお寿司よ。」とか言って、お箸で食べているシーンも何度か見ました。イザローンの市民大学では、お寿司教室が、フランクフルト国際空港にもお寿司が食べられるレストランが出来ていたり、驚くばかりでした。
今回は、ホストマザーを初め、小学生のお母さん、近所の方、アジア料理のレストランの厨房の方々とお寿司を作る機会がありました。しかし、生魚が食べられないとか、ベジタリアンである人が多いので、その人に合わせたお寿司を作らなければなりませんでした。
「お寿司は、美味しいけれど、ドイツでは高くてね。。」とよく言われましたが、お寿司は日本でも特別な料理で、各家庭に伝統の味があり、マスターするのが難しい、そして高価なものである(と言う私の見解)と、何度説明したことでしょう。
はっきり言って、私が作ったり、教えてあげるお寿司には残念ながら全く自身がありません。が、お寿司作りは、相手との関係をより深めることができる、交流の「場」として、私はとらえています。お寿司の腕も上がると良いのですが。
長澤 あい