Berichte

Braunschweig独日協会旅行団15名と交流会

3月28日(水)、Braunschweig独日協会の旅行団が、広島・徳島を訪問後、来高されました。森うどん製麺所にてうどんの試食、その後、アイパ ル香川にて香川県農業生産流通課の高島副主幹より香川のうどんに関するご説明を頂くなど、讃岐の伝統食を堪能されました。また、4月初旬にうどん職人とし て渡独された横倉千枝さんの歓送会も開かれ、わっと歓声のあがったルーヴ製特大ケーキと共に彼女へのエールを送りました。引き続いての交流会では、参加し て頂いた会員のお子様達がドイツの方々とふれあう光景も見られ、なごやかな午後の一時となりました。
29日には、ボランティアガイドの方々のご 案内のもと、栗林公園を散策、掬月亭にてお茶席を体験、様々な景色をカメラに収め、旅行団は次の訪問先の京都へ向かわれました。列車のドアが閉まる直前ま でお互いに別れを惜しんでいた光景が印象的でした。
長澤 あい

(さぬきうどんドイツへ行く)
一行は徳島から高松駅に到着し、さぬきうどんの森製麺所へ向かいました。各自うどんに好みの物をトッピングして(ほとんどの人がかき揚てんぷらだったよう です)、うまくツルツルとはいきませんでしたが、お箸を使って戸惑いながらも、おいしそうに食べていました。 うどん職人として渡独予定の横倉千枝さんの壮行会も行われ、日本語、ドイツ語、英語を交えての楽しい輪があちこちにできました。
さぬきうどんもドイツの人々を魅了し、日本とドイツの交流が一層深まりそうです。
六車 和代

横 倉千枝さんからの便り

「日独戦争と第九-映画『バルトの楽園』の背景など-」

小阪 清行先生の講演会を聴いて

3月10日(土)アイパル香川に於いて、四国学院大学など4大学でドイツ語の非常勤講師をしておられる小阪 清行先生の講演会があり、聴講してきました。
テーマは「日独戦争と第九 - 映画『バルトの楽園』の背景など -」、この映画は昨年夏に全国公開されたもので、会員の多数の方々も観られたことと思います。
第一次世界大戦によって、俘虜(捕虜)となったドイツ兵約4700名が戦場のチンタオ(青島)から日本に移送、そのうち四国へは、松山、徳島、丸亀の 各収容所に合わせて約1000名が送られてきました。後に、この映画の背景となる徳島県鳴門の板東俘虜収容所1カ所に集められ、約3年近くここでドイツ兵 俘虜たちは過ごす事になります。
映画はこの間のドイツ兵俘虜たちと日本の軍人、特に主演の松平健扮する板東収容所所長、松江豊壽との交流関係を中心にストーリーが展開します。
先生は、「チンタオ・ドイツ兵俘虜研究会」において、永年ドイツ兵俘虜の実態等について研究されて来られた関係で、映画制作担当者からも支援を要請さ れるなど、ドイツ兵俘虜に関しては既に権威者であったわけです。
ですから、私たち聴講者は昨年観た映画の場面を思い浮かべながら、物語の背景や映画と史実とのズレについても、十分理解できたと思います。また俘虜た ちの周辺で起こった事件やエピソードを交えながら、面白おかしく説明があり、例えば主題のひとつである、ベートーベン「第九」の初演奏の舞台は講堂(映画 では野外)であったことや当時の合唱者・聴衆の実情、その他諸々の経緯などについても、その実態がよくわかりました。
最後に、先生の講演の中からわかったことですが、坂東俘虜収容所にいたドイツ兵俘虜の中から、近代日本の文化や技術の発展に深く寄与したドイツ人を多 く輩出したことは感銘深いものでした。
西川 欽也

新年会~春をよぶ会~開催

2月4日(日)立春の日、ラ・モンターニャで新年会が催されました。
美味しいワイン、お料理をいただきながら歓談する中、めいめいが自己紹介。出席された方達がとても身近に感じられました。
ルーブ特製のケーキの味は又格別でした。
春が向こうからやって来たような、心の中まで暖かくなる一日でした。
[植田袈津子]

瀧川教授:香川大学での最終講義を聴く

本年度で定年退職を迎える瀧川一幸教授(会員)の最終講義「ゲーテとファウストについて」を聴講いたしました。
高木文夫教授(協会理事)から先生の経歴と業績の紹介があり、「ドイツ語の文法から実践へ」をモットーに学生の指導にあたり、いつも教育と研究に一生懸命 に打ち込んできた姿が紹介されました。
ゲーテ研究者としての先生は多くの聴衆を前にあつく語り、ときには朗々と謳いあげて聞き手を魅了したあの真摯な語り口は,いつまでも耳にのこります。

「万能の天才」といわれたゲーテは「彼の作品より彼の生涯の方が傑作である」といわしめ膨大な詩や文学作品を生み、自然科学にいたる幅広い関心を持ち 「もっと明かりを!Mehr Licht!」と82歳7ヶ月の生涯をとじた。

階段教室いっぱいの人たちがおしみない拍手と花束で目出度く終了をお祝いし,謝辞で終えました。ますますのご活躍を祈念してやみません。
中村 敏子

事後報告 イザローンを振り返る12 「色々なクリスマスカード」

Nummer12をお送りいたします。
クリスマスから年末年始にかけて、ドイツからクリスマスカードが届きました。イザローンを去って約1年経ちましたが、幼稚園や小学校の子供達、先生、そして、親御さんからの近況報告を受け取り、懐かしく思いました。また、ヴィースバーデン時代、スポーツ少年団時代の方々からの便りには、もっと深い懐かしさを感じました。
さて、幼稚園の子供達からは、まだ学習していないアルファベットを使って、一生懸命に文章を書いてくれました。すべて「S」の字が逆さまになっており、自分が小さい時に書いていたひらがなを思い出させます。雪が降らなかったから、雪だるまを作ることができなかったそうです。
小学校の子供達からは、彼らの成長振りが分かる写真が添えられていたり、学校でのことを書きつづってきてくれたのですが、「質問があります、日本ではクリスマスのお祝いをするのですか?」と投げかけてきた子供がいました。私は正直、どのように答えるべきか悩みました。イザローンの小学校でいる間、キリスト教の授業を見学させてもらい、「クリスマス」について今まで知らなかった多くのことを子供達と一緒に学びました。また、教会の仕事に携わっていたホストマザーからもたくさん学びました。そんな訳もあり、慎重に返事を書きました。
先生からは、クリスマスの時期に恒例の「Backen(クッキー作り)」、「Basteln(飾り作り)」、「Theaterstueck(演劇)」など、一連行事をなんとか終え、冬休みに入り、やっとくつろげる時間ができたとか。私もお手伝いをしてあげたかったな、と思いました。
親御さん達からは、小学校の最終学年である4年生になる娘が直面している事、次に進む学校の選択についての思いが書かれてありました。この選択は成績にも左右され、多少なりとも将来の進路にかかわっているため、本人も混乱しているようです。
心のこもったカードをありがとう、そして、すばらしい1年になりますように。。
長澤 あい